外貨建取引とは

外貨建取引の定義

外貨建取引とは、売買価額その他取引価額が外国通貨で表示されている取引をいう。
(外貨建取引等会計処理基準(注1))

外貨建取引とは、取引価額が外国通貨で表示されている取引をいいます。

具体的には、取引価額が外国通貨で表示されている物品の売買又は役務の授受、決済金額が外国通貨で表示されている資金の借入又は貸付、券面額が外国通貨で表示されている社債の発行、国外通貨による前渡金、仮払金の支払又は前受金、仮受金の受入、決済金額が外国通貨で表示されているデリバティブ取引等が挙げられます。

また、商社等を通じて輸出入取引を行う場合に、商社等と自社との間の取引自体は円建てで行うものの、取引によって商社等に生ずる為替差損益を負担するなどの条件が付いている場合などは、実質的に取引価額が外国通貨で表示されている取引と同等とみなされ、外貨建取引に含まれます。

【外貨建取引に該当する取引の具体例】

●取引価額が外国通貨で表示されている物品
 売買・役務授受

●決済金額が外国通貨で表示されている資金
 借入・貸付

●券面額が外国通貨で表示されている社債
 発行

●国外通貨による前渡金/仮払金の支払・
 前受金/仮受金の受入

●決済金額が外国通貨で表示されている
 デリバティブ取引

●商社等を通じて行う取引の内、実質的に
 取引価額が外国通貨で表示されている取引
 と同等とみなされるもの
(外貨建取引等会計処理基準(注1))
このような外貨建取引を会計帳簿に記入する場合は、原則として円に換算する必要があるので、円に換算する時の為替相場及び為替相場変動による換算差額の取扱いがとても重要になります。
次のページでは、外貨建取引発生時の会計処理について具体的にご紹介します。