会計仙人虎の巻

無事に融資を受けられた後も、次回以降の融資を有利に進めていくために、金融機関とはできるだけ密にコミュニケーションをとっていきましょう。

例えば、事業計画で計画していた内容の進捗や完了状況、工夫した点や、やってよかった点など、ご自身が力を入れて行った努力事項などについても、伝えるようにしましょう。

また、賃貸を開始した後も、売上契約や顧客の獲得状況などの成果についても積極的に報告しましょう。

このような報告内容は、次回の稟議書に記載できるネタになり、工夫を凝らして経営を行っている信頼できる経営者であるという実績となります。

また、可能であれば、収入の口座を借入先の金融機関で作成し、そこから借入金の返済を行うようにしましょう。

これにより、収入によって、確かに借入金の返済が滞りなく行われているという証明になります。

こういった融資後のコミュニケーションは、実際には行わない人が多いですが、次回以降の融資のことを考慮すると、積極的に行った方がよいでしょう。

【参考文献】
融資の教科書製作委員会『現役＆元銀行員が本音で教える！初心者も経験者も不動産投資をはじめる前に読みたかった 融資の教科書/P82』クラウドサーカス(株)

次ページ　融資契約中の借入金利の交渉方法

前ページ　融資契約におけるコベナンツとは