会計仙人虎の巻

人名勘定とは、取引先別に設けられた勘定科目です。

例えば、仕入先Aと仕入先Bに対して掛け取引を行っている場合、仕入先Aの買掛金を計上する勘定科目として『仕入先A』を、仕入先Bの買掛金を計上する勘定科目として『仕入先B』を、といったように取引先の名称をそのまま名称として使用した勘定科目をいいます。

人名勘定を使用することで、勘定科目を使って仕入先別の残高や取引実績を管理することができるといったメリットがあります。

その反面、人名勘定の数が多くなると、処理計算が煩雑になるというデメリットもあります。

下記では、買掛金における人名勘定の会計処理について、具体例を使用してご紹介します。

前提条件
A社は仕入先Aの買掛金に『仕入先A』、仕入先Bの買掛金に『仕入先B』という人名勘定を設定しており、下記の取引を行った。 ・X1年4月1日に仕入先Aから10,000千円を掛けで 　仕入れた ・X1年5月1日に仕入先Bへ買掛金の代金として5,000千円を 　当座預金で支払った

借方	貸方
仕入　10,000千円※1	仕入先A　10,000千円※1

借方	貸方
仕入先B　5,000千円※2	現金及び預金　5,000千円※2

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