会計仙人虎の巻

【関連当事者との取引の開示の重要性の判断基準における法人/個人の分類】

　■法人グループ
　グループ1：親会社及び法人主要株主等
　⇒全て

　グループ2：関連会社等
　⇒全て

　グループ3：兄弟会社等
　⇒全て

　グループ4：役員及び個人主要株主等
　⇒会社の役員(親会社・子会社の役員を含む)
　　若しくはその近親者が他の法人(その者が
　　議決権の過半数を所有してい
　　る法人を除
　　く)の代表者を兼務し、その法人の代表者
　　として会社と取引を行う場合のみ法人
　　グループに分類

　■個人グループ
　グループ4：役員及び個人主要株主等
　⇒上記法人グループに該当する者以外

【関連当事者との取引の開示における重要性の判定の単位】

　原則：取引ごとに判定
　例外：類似・反復取はその合計金額で判定

【関連当事者が法人である場合の担保提供取引の重要性の基準値】

～PLに関する取引～

①営業外費用に属する担保提供料

　下記の両方を満たすもの
　■営業外収益又は営業外費用の合計額の
　　10%超

　■税金等調整前当期純損益の10%超、
　　又は、最近5年平均税金等調整前当期純
　　損益の10%超

　　※最近5年で税金等調整前当期純損失年度
　　　がある場合は、その年度以外の平均を
　　　使用

～BSに関する取引～

②担保提供又は受入れ

　期末における対応する債務の残高が総資産
　の1%を超える取引

③その他、未払費用等上記以外の貸借対照表
　項目に属する科目の残高及びその注記事項
　に係る取引

　その金額が総資産の 1%を超える取引

【関連当事者が個人である場合の担保提供取引の重要性の基準値】

PL又はBSに係る項目が1,000万円超の取引

【関連当事者との担保提供取引に関する開示事項】

①関連当事者の概要
　【法人の場合】
　　・名称
　　・所在地
　　・資本金（出資金）
　　・事業の内容
　　・関連当事者の議決権に対する会社の所
　　　有割合又は財務書類作成会社の議決権
　　　に対する関連当事者の所有割合

　【個人の場合】
　　・氏名
　　・職業
　　・財務書類作成会社の議決権に対する
　　　関連当事者の所有割合


②会社と関連当事者との関係
　　・担保提供以外で製品の販売・購入、
　　　資金援助、役員の兼務等の関係がある
　　　場合は、その旨

　　　※特記すべき関係がない場合は
　　　　『なし』と記載


③取引の内容
　　・担保提供を受けている旨
　　・対象となる自社の債務の種類
　　・担保提供されている資産の種類
　　・その他


④取引の種類ごとの取引金額
　　・担保資産に対応する債務の期末残高
　　・支払っている担保提供料
　　・その他


⑤取引条件及び取引条件の決定方針
　　・担保提供料の決定方法
　　・担保提供の対象となっている債務の
　　　発生理由
　　・その他


⑥取引により発生した債権債務に係る主な
　科目別の期末残高
　　・負債計上している未払担保提供料
　　・その他


⑦取引条件の変更があった場合は､その旨､
　変更内容及び当該変更が財務書類に与えて
　いる影響の内容