役員貸付金の貸借対照表上の
表示

【役員貸付金の貸借対照表上の表示区分及び科目】
返済日までの期間及び金額的重要性 BS表示区分&科目

決算日の翌日から一年以内
かつ
総資産額の5/100超

区分:流動資産
科目:『役員短期貸付金』
   ※単独での掲載が必要

決算日の翌日から一年以内
かつ
総資産額の5/100以下

区分:流動資産
科目:『役員短期貸付金』
   又は
   『その他流動資産』

決算日の翌日から一年超

区分:固定資産の
   投資その他の資産
科目:『役員長期貸付金』
役員貸付金の貸借対照表上の表示区分及び科目は、返済日までの期間及びその金額的重要性により異なります。
決算日の翌日から一年内に返済日が到来するものについては、貸借対照表上、流動資産の区分に表示します。

その内、総額が総資産額の5/100を超える場合、貸借対照表上での単独掲載が必要となるため『役員短期貸付金』の勘定で表示します。

総額が総資産額の5/100以下の場合は、『役員短期貸付金』として表示することもできますが、『その他の流動資産』に含めて表示することもできます。
それに対して、決算日の翌日から一年を超えて返済日が到来するものは、固定資産の部の中の、投資その他の資産の区分に表示します。

勘定科目は、通常、『役員長期貸付金』を用います。
(財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則第十五条・第十七条・第十九条・第三十一条三・第三十二条八
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-貸付金134役員への貸付けと回収』株式会社清文社)
なお、取締役等に対する金銭債権の総額については、注記が必要とされています。
次のページでは、従業員貸付金とは何かについてご紹介します。