会計仙人虎の巻

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個人事業主が事業経費をプライベート資金で支出した場合の会計処理

【プライベート資金で支出した経費の会計処理】

事業経費として費用計上し、相手勘定で『事業主借』勘定を負債計上。


≪仕訳イメージ≫
(消耗品費)XXX　(事業主借)XXX
個人事業主の取引の中では、個人のお金を事業に使う、または、事業のお金を個人で使うなど、事業とプライベートの間でお金の行き来が常に発生します。

個人事業主の記帳においては「事業の取引はすべて、帳簿に記載しなければならない」とされているため、このような個人と事業間のお金の行き来についても、記帳を行わなければなりません。

その際に便宜的使用するのが 「事業主借」と「事業主貸」の科目です。

個人事業主が事業経費をプライベート資金で支払った場合は、「事業主借」を負債計上し、相手勘定で事業経費を費用計上します。

この「事業主借」勘定の残高は、年末の確定申告のタイミングで、「事業主貸」勘定との差額を「元入金」勘定へ振替えます。
下記では、個人事業主が事業経費をプライベート資金で支出した場合の会計処理について、具体例を使用してご紹介します。
前提条件
Aは個人事業主として事業を営んでおり、下記の取引を行った。

・事業用少額備品100千円の代金を、プライベート口座から
　支払った

・年末時点で残高として残っている事業主貸勘定は
　1,200千円、事業主借勘定は1,000千円である
【Aの会計処理】
① 代金支払時
借方 貸方
消耗品費　100千円※1 事業主借　100千円※1
※1プライベート口座から支払った金額
プライベート口座から支払った金額を、事業経費として計上し、相手勘定で事業主借勘定を計上。
② 年末(確定申告時)
借方 貸方
事業主借　1,000千円※2
元入金　200千円※4 		事業主貸　1,200千円※3
※2年末時点の事業主借残高
※3年末時点の事業主貸残高
※4貸借差額
年末時点の事業主貸残高と事業主借残高の差額を元入金に振替
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