上場企業の監査役って
どんな仕事?

【監査役とは】

会社が法令違反をしないように見張るための役職。内部出身者である社内監査役と、それ以外の社外監査役がある。

≪監査役の業務例≫
・業務監査
・会計監査
監査役とは、会社の経営者や従業員が、会社に損害を与えるような法令違反をしないように見張るための役職です。

具体的には、粉飾決算や脱税、食品偽装、データの改ざん、横領、贈賄、個人情報の漏洩、パワハラセクハラなどの労働基準法違反が起こり、会社に損害が発生しないように、業務監査及び会計監査を行います。

監査役には、社内の従業員や役員であった者が就任する『社内監査役』と、外部の者が任命される『社外監査役』があります。
取締役会を設置している会社及び大会社は、監査役を設置しなければなりませんが、それ以外の会社における設置は、任意とされています。

上場企業の場合、取締役会の設置が義務付けられているため、監査役についても必ず設置しなければなりません。

監査役の働き方は、常勤か非常勤化により大きく異なります。

非常勤の場合、月に数回程度、取締役会や監査役会へ出席する程度ですので、ハードワークになることは基本的にはありません。

常勤の場合は、会社によって異なりますが、週5日のフル出社である場合や、週2~3日の出社であるケースもあるようです。

現状、日本の企業の9割以上は監査役設置義務の無い中小企業であるため、監査役の経験がある人材は非常に貴重とされています。

また、設置義務がなくとも、社会的信用のために監査役を設置する会社も増えてきているため、活躍の場が広がりつつあります。
上場企業の監査役の収入水準は、会社によって異なりますが、一般的には非常勤・常勤別に、下記のような報酬レンジとなっています。
【上場企業の監査役の年収水準】
勤務形態 年収レンジ

非常勤

240~600円

常勤

600~1,200万円
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