現金過不足の会計処理
現金の帳簿残高と実際の現金残高が一致しない場合、帳簿残高を実際有高に修正しなければなりません。
その調整の際に使用する勘定科目が『現金過不足』です。
現金過不足は、帳簿残高を実際有高の差額を一旦計上するための科目です。
現金過不足に計上した差額は、原因を究明して適切に会計処理を行うことで清算しなければなりませんが、どうしても原因を特定できないものについては、雑損益に振替えて清算します。
その調整の際に使用する勘定科目が『現金過不足』です。
現金過不足は、帳簿残高を実際有高の差額を一旦計上するための科目です。
現金過不足に計上した差額は、原因を究明して適切に会計処理を行うことで清算しなければなりませんが、どうしても原因を特定できないものについては、雑損益に振替えて清算します。
【現金過不足とは】
現金の帳簿残高を実際有高に修正する際に使用する勘定科目
⇒差額の原因を究明して適切に清算しなけれ
ばならない
⇒どうしても原因が分からないものは雑損益
に振替
現金の帳簿残高を実際有高に修正する際に使用する勘定科目
⇒差額の原因を究明して適切に清算しなけれ
ばならない
⇒どうしても原因が分からないものは雑損益
に振替
【参考文献】
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-現金7⃣現金過不足がある』株式会社清文社
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-現金7⃣現金過不足がある』株式会社清文社
下記では、現金過不足の会計処理について、具体例を使用してご紹介します。
【参考文献】
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-現金7⃣現金過不足がある』株式会社清文社
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-現金7⃣現金過不足がある』株式会社清文社
前提条件 |
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A社の資産計上する現金について、下記のような状況である。
・X1年4月1日の現金帳簿残高は10,000千円であった ・X1年4月1日に現金実査を行ったところ、現金有高は 9,500千円であった ・帳簿残高と実際有高の差額は現金過不足勘定に振替える ・X1年4月2日に調査を行ったところ、300千円分の交通費 支払の記帳漏れを発見した ・X1年4月2日の調査では他に差異理由が特定できず、残高は 雑損失に振替えた |
【A社の会計処理】
① X1年4月1日(現金実査時)
① X1年4月1日(現金実査時)
借方 | 貸方 |
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現金過不足 500千円※1 | 現金 500千円※1 |
※1現金帳簿残高10,000千円-現金実際有高9,500千円
帳簿残高と実際有高の差額を現金過不足勘定に振替えます。
② X1年4月2日(差異理由調査時)
借方 | 貸方 |
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交通費 300千円※2
雑損失 200千円※3 |
現金過不足 300千円※2
現金過不足 200千円※3 |
※2記帳が漏れていた交通費の金額
※3不明残の現金過不足の金額
※3不明残の現金過不足の金額
記帳漏れが発覚した交通費分については、現金過不足勘定から交通費勘定に振替えます。残った現金過不足については、不明残高として雑損失に振替えて清算します。
次のページでは、現金の貸借対照表上の表示について具体的にご紹介します。