長期損害保険とは

【長期損害保険とは】

保険期間が3年以上で、かつ、当該保険期間満了後に満期返戻金を支払う旨の定めのある損害保険契約

※支払保険の経理処理が、短期の損害保険と
 異なる
長期損害保険とは、保険期間が3年以上で、かつ、当該保険期間満了後に満期返戻金を支払う旨の定めのある損害保険契約をいいます。

損害保険は、火災や事故等により生じる損失を補填する目的とするもので、通常は1年以下の短期的なものであることが多いです。

このような短期の保険の場合は、支払った保険料は時の経過に伴い保険料して損金計上します。

ただし、損害保険の中には、長期総合保険や火災相互保険、建物更生共済など、その保険期間が長期となるものがあります。

このような長期の損害保険は、その保険期間が長期であること、及び、満期返戻金が支払われることから、短期の傷害保険とは異なる会計処理が規定されています。

法人税法上では、長期損害保険に該当するのは、保険期間が3年以上で、かつ、保険期間終了後に満期返戻金を支払う旨の定めのある損害保険契約(これに類する共済に係る契約を含む)と定義しています。
【参考文献】
法人税法基本通達9-3-9
中村慈美・樋口翔太(2022)『企業の保険をめぐる税務/第2章』一般財団法人大蔵財務協会
次のページでは、長期損害保険の支払保険料の会計処理について具体的にご紹介します。