仮受金とは

仮受金とは、金銭の受取があったにも関わらず、金額又は勘定科目が未確定の場合に、一時的に処理しておく勘定科目です。

例えば、通帳等に基づき入金の仕訳を計上する際に、内容が不明な入金があった場合などに使用します。

このような不明入金を仮受金として計上することで、一旦、入金処理業務を完了させ、後ほど調査して入金内容が分かったタイミングで、仮受金を正しいしい勘定科目に振り分けることができます。
【仮払金とは】

金額又は勘定科目が未確定の入金を一時的に処理しておく勘定科目

 ≪例≫
 ・内容不明の口座入金を一旦計上しておく
仮受金と混同しがちな勘定科目に、前受金があります。

前受金は、商品やサービスの代金を前払いで受取ったものであり、入金理由及び将来振替えられる勘定科目が明確である点で、仮受金と異なります。

また、仮受金は預り金とも混同されがちですが、預り金は源泉所得税など、一時的に取引先や従業員などから単純に預ったお金であり、将来会社の収益・資産とならない点で、両者は異なります。
比較対象 相違点

前受金

前受金:入金理由・振替予定
    の科目が明確

仮受金:内容及び科目が
    不明確

預り金

預り金:会社の資産・収益と
    ならない

仮受金:会社の資産・収益と
    なる見込である
次のページでは、仮受金の貸借対照表上の表示について具体的にご紹介します。