長期貸付金を短期貸付金に振替える場合の会計処理

【長期貸付金を短期貸付金に振替える場合の会計処理】

返済期限が決算日の翌日から起算して以内になった場合『長期貸付金』から『短期貸付金』等の勘定科目に振替える

※金額が少額の場合は、振替を省略可

≪仕訳イメージ≫
(短期貸付金)XXX (長期貸付金)XXX
決算時に、長期貸付金として計上している貸付金の返済期限が、決算日の翌日から起算して以内になった場合には、『長期貸付金』から『短期貸付金』に振替える会計処理を行います。

ただし、その金額が少額である場合は、振替を省略してもかまわないとされています。
【参考文献】
駒井伸俊(2018)『引きやすい!必ず見つかる!勘定科目と仕訳の事典/第3章3-1短期貸付金(たんきかしつけきん)』
ソシム株式会社
下記では、長期貸付金を短期貸付金に振替える場合の会計処理について、具体例を使用してご紹介します。 【参考文献】
駒井伸俊(2018)『引きやすい!必ず見つかる!勘定科目と仕訳の事典/第3章3-1短期貸付金(たんきかしつけきん)』
ソシム株式会社
前提条件
A社はX1年4月1日に取引先B社に対して、下記の条件で貸付を行っている。

・貸付期間はX1年4月1日~X5年3月31日の4年間である
・貸付額は5,000千円である
・当該貸し付けに対しては、金銭消費賃貸借契約書を
 取り交わしてる
・当期末はX4年3月31日である
・A社の決算日は3月31日
① X4年3月31日(決算日)
借方 貸方
短期貸付金 5,000千円※1 長期貸付金 5,000千円※1
※1決算日の翌日から1年以内に返済期限を迎える貸付金額
貸付金の返済期限が、決算日の翌日から1年以内になったため、長期貸付金から短期貸付金へ振替えます。
次のページでは、短期貸付金の利息の損益計算書上の表示について具体的にご紹介します。