役員貸付金とは

【役員貸付金とは】

会社から役員に対する貸付金を計上する勘定科目
役員貸付金とは、会社が役員へ貸し付けた貸付金を計上する勘定科目です。

役員は、その地位を利用して、会社と個人的に有利な取引をする恐れがあります。

そのため、会社法上では、役員に対する貸し付けを行う場合は、取締役会設置会社では取締役会の承認を、取締役会非設置会社では株主総会での承認を受けなければならないとされています。

そのため、会計処理上も他の貸付金と区別して、『役員貸付金』勘定に計上します。

ただし、企業では従業員福利厚生制度として、冠婚葬祭、学費、入院費等に充当する目的で従業員に対する貸付制度を設定している場合があり、その制度則って、従業員と同様の条件で役員に対して貸し付けたものについては、役員貸付金の対象ではありません。
【参考文献】
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-貸付金132従業員への貸付と回収
/貸付金134役員への貸付けと回収』株式会社清文社
次のページでは、役員貸付金を貸し付けた場合の会計処理についてご紹介します。