従業員貸付金の利息を受け取った場合の会計処理

【従業員貸付金の利息を受け取った場合の会計処理】

『受取利息』『従業員貸付金利息』勘定で収益として計上する

≪仕訳イメージ≫
(普通預金)XXX (受取利息)XXX
従業員貸付金の利息を受け取った場合は、当期の期間に帰属する部分を『受取利息』や『従業員貸付金利息』等の勘定科目で収益として計上します。
【参考文献】
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-貸付金132従業員への貸付と回収』株式会社清文社
下記では、従業員貸付金の利息を受け取った場合の会計処理について、具体例を使用してご紹介します。 【参考文献】
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-貸付金132従業員への貸付と回収』株式会社清文社
前提条件
A社はX1年4月1日に従業員にB対して、下記の条件で貸付を行っている。

・貸付期間はX1年4月1日~X2年3月31日の1年間である
・貸付額は5,000千円である
・貸付に対する利息は、年利2.4%である
・貸付利息は毎月末に支払われる
・当該貸し付けに対しては、金銭消費賃貸借契約書を
 取り交わしてる
・X1年4月30日に利息10千円が普通預金口座に振り込まれた
・A社の決算日は3月31日
① X1年4月30日(利息受け取り時)
借方 貸方
普通預金 10千円※1 従業員貸付金利息 10千円※1
※1利息受取額
利息の受取額を従業員貸付金利息で収益計上すると同時に、相手勘定で普通預金残高を増額します。
次のページでは、従業員貸付金を給与控除により回収した場合の会計処理について具体的にご紹介します。