満期保有目的の債権に分類される公社債に関する項目の損益計算書上の表示

【売却損益】
 勘定科目   :投資有価証券売却益
         /投資有価証券売却損

 損益計算書区分:合理的な理由による売却
         ⇒営業外収益/営業外費用

         合理的な理由によらない
         売却
         ⇒特別利益/特別損失

【減損損失】
 勘定科目   :投資有価証券評価損
 損益計算書区分:特別損失

【受取利息】
 勘定科目   :有価証券利息
 損益計算書区分:営業外収益

【償却原価法における当期償却額】
 勘定科目   :有価証券利息
 損益計算書区分:営業外収益
満期保有目的の債権の売却損益については、損益計算書上、『投資有価証券売却益』又は『投資有価証券売却損』等の科目に計上します。

表示区分は、合理的な理由による売却の場合は『営業外収益』又は『営業外費用』ですが、合理的な理由によらない売却については『特別損失』又は『特別利益』に表示します。

満期保有目的の債権の合理的な売却理由についての詳細は、下記のページをご参照下さい。
満期保有目的の債権に分類される公社債の売却時の会計処理

減損認識時における減損損失は、『投資有価証券評価損』の科目で、『特別損失』に表示します。

満期保有目的の債権に対して受領した利息については、『有価証券利息』の科目で、営業外収益に計上します。

同様に、償却原価法において計上した当期償却額についても、『有価証券利息』の科目で、営業外収益に計上します。 【根拠資料】
会計制度委員会報告第14号金融商品会計に関する実務指針第70項
次のページでは、満期保有目的の債権に分類される公社債に関する項目の貸借対照表上の表示について具体的にご紹介します。