市場販販売目的のソフトウェアとは

市場販売目的のソフトウェアとは、市場の不特定多数のユーザーに向けて複製したソフトウェアの販売やライセンスの販売(ライセンスの使用を許諾し使用料を得る契約)を行うためのソフトウェアのことを言います。

ソフトウェアを市場で販売する場合は、製品マスター(複写可能な完成品)を制作し、それを複写したものを販売します。

すなわち、下記の3つの要件を満たす場合、市場販売目的のソフトウェアに該当すると言えます。
【市場販売目的のソフトウェアの要件】
(1)製品マスターを制作する
(2)複製したものを販売する
(3)販売先は不特定多数のユーザーである
市場販売目的のソフトウェアの具体例としては、下記のようなものが挙げられます。
【市場販売目的のソフトウェアの具体例】
●表計算ソフトウェア
●プレゼンテーションソフトウェア
●財務会計ソフトウェア
●固定資産管理ソフトウェア
●営業管理ソフトウェア
●業務管理ソフトウェア
また、市場販売目的のソフトウェアの販売形態には、様々な形があります。

一例としては、記録媒体に複写して媒体とともに物理的に販売する方法、ウェブサイトからダウンロードする方法などが挙げれます。

販売形態がどのような形であっても、上記の3つの要件を満たす場合は市場販売目的のソフトウェアとして会計処理を行います。
(研究開発費等に係る会計基準の設定に関する意見書三の3(3)
実務対応報告第17号ソフトウェア取引の収益の会計処理に関する実務上の取り扱い第1項(1)①)
次のページでは、市場販販売目的のソフトウェアの会計処理の概要について具体的にご紹介します。