市場販売目的のソフトウェアのバージョンアップで著しい改良に該当しないケースの会計処理

Question
当社は既存の市場販売目的のソフトウェアについて、一部機能を追加するバージョンアップを予定しています。このバージョンアップにより、将来の販売数量及び販売収益の増加が期待できます。このようなケースの場合、具体的にどのように会計処理をすべきでしょうか?
【Answer】
市場販売目的のソフトウェアにおいて、一部の機能を追加するなどのバージョンアップは、著しい改良ではなく、ソフトウェアの改良・強化に該当します。

そのため、バージョンアップのための支出は資本的支出として資産に計上され、完成しているソフトウェアの未償却残高に加算されます。

なお、このバージョンアップによって、将来の販売数量や販売収益の増加が見込まれる場合には、減価償却費の計算に当たってこれらを加味することが必要になります。(研究開発及びソフトウェアの会計処理に関するQ&A-Q13)
次のページでは、自社利用目的のソフトウェアの内、機械組み込み型のソフトウェアの会計処理について具体的にご紹介します。