修繕費を小切手で支払った場合の会計処理

【修繕費を小切手で支払った際の会計処理】

小切手を取引相手に渡した時点で当座預金勘定をマイナスし、相手勘定で修繕費発生の仕訳を計上する。

≪仕訳イメージ≫
■税抜方式
(修繕費)XXX (当座預金)XXX
(仮払消費税)XXX

■税込方式
(修繕費)XXX (当座預金)XXX
当座預金は、小切手を振り出し、取引相手に渡すことで、現金と同様に使用することができます。

実際には、相手方が受取った小切手を銀行に提示して、現金を引き出した時点で、当座預金残高が減少しますが、会計処理上は、小切手を振り出し、相手方に渡した時点で当座預金残高を減額します。

修繕費を小切手で支払った場合は、振り出した小切手の金額分の当座預金をマイナスします。

相手勘定の仕訳は、消費税の会計処理が税抜方式か、税込方式かで異なります。

税抜方式の場合、消費税抜の価額を修繕費勘定で費用計上し、消費税額を仮払消費税勘定に計上します。

税込方式の場合は、消費税額も含めて修繕費勘定で費用計上します。
【参考文献】
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-預金28修繕費を小切手で支払う』株式会社清文社
下記では、修繕費を小切手で支払った場合の会計処理について、具体例を使用してご紹介します。 【参考文献】
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-預金28修繕費を小切手で支払う』株式会社清文社
前提条件
A社はX1年4月1日に修繕費1,100千円(税込)を小切手で支払った。
【税抜方式の会計処理】
① X1年4月1日(小切手引渡時)
借方 貸方
修繕費 1,000千円※2
仮払消費税 100千円※3
当座預金 1,100千円※1
※1小切手振出額
※2税抜修繕費額
※3消費税額
引き渡した小切手の金額を、当座預金勘定からマイナスし、相手勘定で税抜価額を修繕費勘定に、消費税額を仮払消費税勘定に計上します。
【税込方式の会計処理】
① X1年4月1日(小切手引渡時)
借方 貸方
修繕費 1,100千円※1 当座預金 1,100千円※1
※1小切手振出額
引き渡した小切手の金額を、当座預金勘定からマイナスし、同額を修繕費勘定に計上します。
次のページでは、借入金を小切手で返済した場合の会計処理について具体的にご紹介します。