借入金を小切手で返済した場合の会計処理

【借入金を小切手で返済した際の会計処理】

小切手を取引相手に渡した時点で当座預金勘定をマイナスし、相手勘定で返済した借入金をマイナスする。

≪仕訳イメージ≫
(借入金)XXX (当座預金)XXX
当座預金は、小切手を振り出し、取引相手に渡すことで、現金と同様に使用することができます。

実際には、相手方が受取った小切手を銀行に提示して、現金を引き出した時点で、当座預金残高が減少しますが、会計処理上は、小切手を振り出し、相手方に渡した時点で当座預金残高を減額します。

借入金を小切手で返済した場合は、振り出した小切手の金額分の当座預金をマイナスし、相手勘定で返済した借入金をマイナスします。
【参考文献】
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-預金29借入金を小切手で支払う』株式会社清文社
下記では、借入金を小切手で返済した場合の会計処理について、具体例を使用してご紹介します。 【参考文献】
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-預金29借入金を小切手で支払う』株式会社清文社
前提条件
A社はX1年4月1日に借入金1,000千円を小切手を振り出して返済した。
【A社の会計処理】
① X1年4月1日(返済時)
借方 貸方
借入金 1,000千円※1 当座預金 1,000千円※1
※1小切手振出額(=返済額)
引き渡した小切手の金額を、当座預金勘定からマイナスし、相手勘定で返済した借入金をマイナスします。
次のページでは、貸付金の返済が当座預金に入金された場合の会計処理について具体的にご紹介します。