当座預金及び当座借越の
貸借対照表上の表示

【当座預金口座残高の貸借対照表上の表示】
残高の状態 表示

当座預金残高
(借方残高)

科目:『現金及び預金』
   『当座預金』等
区分:流動資産

当座借越残高
(貸方残高)

科目:『短期借入金』等
区分:流動負債
預金は貸借対照表上では、流動的な種類の預金及び、定期預金・定期積立等のうち1年以内に期限が到来するものについては流動資産の部に、それ以外については固定資産の部の投資その他の資産に表示します。

当座預金は、いつでも自由に預入・引出ができる流動的な種類の預金です。

そのため、預金残高がプラスである(=借方残高である)場合は、貸借対照表上、流動資産の区分に『現金及び預金』や『当座預金』等の勘定科目で表示します。

それに対して、当座借越残高である(=貸方残高である)場合は、預金には該当せず、一種の短期の借入金となるため、貸借対照表上、流動負債の区分に『短期借入金』等の勘定科目で表示します。 【参考文献】
財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則第十五条の一
財務諸表等規則ガイドライン15-1-2
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-現金⒓現金を預金に預け入れる/現金⒕現金を普通預金に預け入れる/預金21当座借越となった(過振り)/預金22当座借越を売上代金で補充した/預金34当座預金の期末残高が借越しの時』株式会社清文社
次のページでは、通知預金とは何かについて具体的にご紹介します。