住民税とは

住民税の定義

「住民税」とは、地方法人税の規定に基づく税金のうち、都道府県民税及び市町村民税をいう。 (法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準
第4項(3))

法人における住民税とは、法人が事業を行うにあたって利用している道路や港湾、消防、警察など様々なサービスや公共施設について、その経費の一部を負担する目的で課税する税金で、法人の事業所のある都道府県及び市町村に対して治める地方税です。

法人住民税には都道府県民税と市町村民税があり、事務所等を有する法人に、その事務所等が所在する都道府県及び市町村がそれぞれ課税します。
法人住民税については、納税義務者である法人がその税額を計算して申告書を作成し、申告期限までにその法人の所在する各地方公共団体に対して申告して納税します。

法人住民税の金額は、法人の所得に応じて課される「法人税割」と、法人の資本等の額及び従業員数に応じて課される「均等割」の合計です

法人税割の金額は、法人税額に各都道府県及び市町村で定められている税率を掛けて算定します。

均等割りの金額は、法人の資本等の額、従業員数に応じて各都道府県及び市町村が定めた金額を用います。
【住民税額の算定式(都道府県民税)】

住民税額=法人税割+均等割

法人税割=法人税額
      ×税率(各都道府県で定めた率)

均等割=各都道府県で法人の資本等の額、従業
    員数に応じて定めた額


【住民税額の算定式(市町村民税)】

住民税額=法人税割+均等割

法人税割=法人税額×税率(各市町村で定めた率)

均等割=各市町村で法人の資本等の額、従業員
    数に応じて定めた額
次のページでは、事業年度の所得等に対する住民税の会計処理ついて具体的にご紹介します。