会計仙人虎の巻

経理の仕事は大きく『日常経理業務』、『月次経理業務』、『年次経理業務』の３つに分かれます。

『日常経理業務』としては、現金の出納管理や、立替経費の精算、伝票の記帳・整理、請求書発行、請求書支払処理が主な業務としてあげられます。

受注・売上・出荷・棚卸資産の移動の実績などは、システム連携されていることが多く、日々のデータの取り込みなどの処理をしていることが一般的です。

また、売掛金や買掛金の消込作業についても、自動のトランズアクションで処理されることが一般的で、経理担当者はエラーのチェック等を行っています。

さらに、取引先の信用情報の分析等の与信管理等も、日常業務の１つとしてあげられます。

『月次経理業務』としては、給与計算・支払、源泉所得税・住民税の納付、前払経費処理、月次棚卸、試算表作成、勘定科目残高明細表作成、各種引当金の計上、減価償却費の計上、現金実査等が主な業務としてあげられます。

『年次経理業務』としては、決算作業、税務申告、株主総会、労働保険の更新、中間決算書作成、中間申告・納税、年末調整、法定調書の作成、償却資産税・固定資産税納付、事業所税納付、予算の立案、実地棚卸、固定資産の実査等が主な業務としてあげられます。

数千人以上の社員数である大手上場企業の場合、経理業務は細分化されており、各担当業務ごとに組織が分かれているケースが多いです。

そのため、業務が細分化されすぎている企業だと、担当業務によりキャリアが偏ってしまう傾向があります。

しかし、大手上場企業における経理職は、ステイタス的に優れたキャリアの１つであるといえますし、上場企業で経験を積むことで、あらゆるステージへの転職可能性が広がるといえます。



また、十分な人員数と適切な人員配置がなされている企業であれば、残業もほとんどなく、ワークライフバランスがよいケースがほとんどです。

さらに、大手であるがゆえに、福利厚生や各種手当も手厚いケースも多いため、長期就業を望む場合は魅力的な環境であるといえます。

ただし、会社によっては繁忙期の業務負荷が大きい場合もあるため、見極めが必要です。

大手上場企業の収入水準は、会社によって異なりますが、一般的には役職別に下記のような報酬レンジとなっています。

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