切手の会計処理
切手は、使用した時に通信費として費用計上し、未使用の切手は貯蔵品勘定で資産計上します。
切手はそれ自体が金銭的価値を持つため、よく現金と混同されがちですが、使用目的が特定されているという点で現金と異なります。
資産計上される切手は、貯蔵品のうち、金銭的な価値がある貯蔵品に分類されます。
金銭的な価値がある貯蔵品の会計処理は、購入時に全額費用処理し期末に未使用分だけを貯蔵品に振り替える方法と、購入時に全額貯蔵品に計上し、期末に使用分だけを費用に振り替える方法の2種類があり、どちらかを選択適用します。
切手はそれ自体が金銭的価値を持つため、よく現金と混同されがちですが、使用目的が特定されているという点で現金と異なります。
資産計上される切手は、貯蔵品のうち、金銭的な価値がある貯蔵品に分類されます。
金銭的な価値がある貯蔵品の会計処理は、購入時に全額費用処理し期末に未使用分だけを貯蔵品に振り替える方法と、購入時に全額貯蔵品に計上し、期末に使用分だけを費用に振り替える方法の2種類があり、どちらかを選択適用します。
【切手の会計処理】
下記2種類の方法いずれかで会計処理
※どちらの会計処理を採用しても同じ結果と
なる
●方法1
購入時:全額通信費に計上
決算時:残高を貯蔵品に振替
●方法2
購入時:全額貯蔵品に計上
決算時:使用した分を通信費に振替
下記2種類の方法いずれかで会計処理
※どちらの会計処理を採用しても同じ結果と
なる
●方法1
購入時:全額通信費に計上
決算時:残高を貯蔵品に振替
●方法2
購入時:全額貯蔵品に計上
決算時:使用した分を通信費に振替
下記では、切手の会計処理について、具体例を使用してご紹介します。
前提条件 |
---|
A社は切手について下記の取引を行った。
・X1年4月1日に切手10千円を購入した ・X1年5月1日に切手3千円を取引先への郵便物の発送に使用 した ・X2年3月31日の切手残高は7千円であった ・A社の決算日は3月31日である |
【方法1の会計処理】
① X1年4月1日(切手購入時)
① X1年4月1日(切手購入時)
借方 | 貸方 |
---|---|
通信費 10千円※1 | 現金 10千円※1 |
※1切手の購入金額
購入した切手を全額通信費として費用計上します
② X1年5月1日(切手使用時)
切手を使用した際には、仕訳は計上しません。
③ X2年3月31日(決算時)
借方 | 貸方 |
---|---|
貯蔵品 7千円※2 | 通信費 7千円※2 |
※2切手の期末残高
期末に残っている切手を通信費から貯蔵品に振替えます。
【方法2の会計処理】
① X1年4月1日(切手購入時)
① X1年4月1日(切手購入時)
借方 | 貸方 |
---|---|
貯蔵品 10千円※1 | 現金 10千円※1 |
※1切手の購入金額
購入した切手を全額貯蔵品として資産計上します
② X1年5月1日(切手使用時)
切手を使用した際には、仕訳は計上しません。
③ X2年3月31日(決算時)
借方 | 貸方 |
---|---|
通信費 3千円※3 | 貯蔵品 3千円※3 |
※3切手の期中使用額
期中に使用した切手を、貯蔵品から通信費に振替えて費用計上します。
次のページでは、収入印紙の会計処理について具体的にご紹介します。