海外製品のソフトウェアを日本版に加工して販売するケースの研究開発費

Question
当社は海外で既にパッケージとして販売されているソフトウェアを日本版に加工する予定です。このような場合、日本版への加工費用は研究開発費として費用計上しなければならないのでしょうか?
【Answer】
海外で既に販売されているパッケージのソフトウェアを、日本語版に加工する支出を無形固定資産として計上できるか、研究開発費として処理しなければならないかは、日本語版に加工するに当たって重要な技術的な問題がないかどうかで判断されます。

日本語版に加工するにあたって、重要な技術上の問題点がない場合、既に研究開発の段階は終了していると判断され、加工のための支出はソフトウェアとして無形固定資産計上します。

それに対して、重要な技術上の問題がある場合、当該技術上の問題により将来日本語版を販売して収益を獲得できるかが不明確であるため、加工のための支出は研究開発費として発生時に費用処理します。(研究開発費及びソフトウェアの会計処理に関する
実務指針32項)
次のページでは、共同研究の研究開発費の会計処理について具体的にご紹介します。