ファイナンス・リース取引の
貸借対照表上の表示(貸手)

売買取引として会計処理したファイナンス・リース取引において、貸手の貸借対照表上には、所有権移転ファイナンス・リース取引の場合はリース債権が、所有権移転外ファイナンス・リース取引の場合はリース投資資産が計上されます。
リース債権及びリース投資資産について、対象のリース取引が企業の主目的たる営業取引に該当する場合は営業債権として貸借対照表上、流動資産の区分に計上します。
それ以外の場合は、営業債権に該当しないためワンイヤールールが適用され、貸借対照表日後1年以内に入金期限が到来するものは流動資産に、1年を超えて入金期限が到来するものは固定資産にそれぞれ分割して計上します。(企業会計基準第13号リース取引に関する会計基準18項)
企業の主目的たる
営業取引
リース債権&リース投資資産の
貸借対照表区分
当該リース取引 営業債権として流動資産に計上
当該リース取引以外 ワンイヤールールを適用
1年以内に入金期限が到来:流動資産
1年を超えて入金金言が到来:固定資産
また、貸手の会計処理の第1法を採用している場合、各期末日後に対応する繰延リース利益は、リース債権又はリース投資資産と相殺して表示します。(リース取引に関する会計基準の適用指針51項(1)・61項)
次のページでは、ファイナンス・リース取引の借手における注記についてご紹介します。