市場販販売目的のソフトウェアのに関する支出の勘定科目まとめ

これまでのページでは、市場販売目的のソフトウェアに関する各種支出とその会計処理についてご紹介しました。
それらの支出と計上科目を一覧にまとめると、下記のようになります。
【最初に製品化された製品マスター完成までの支出と計上科目】
支出 科目

製品マスター制作のための全ての支出

研究開発費
【最初に製品化された製品マスター完成後の支出と計上科目】
支出 科目

ソフトウェアが動作する環境(オペレーションシステム、言語、プラットフォームなど)を変更・追加するための大幅な修正
※著しい改良に該当

研究開発費

製品マスターの機能の改良・強化を行うために主要なプログラムの過半数を再制作するための費用
※著しい改良に該当

研究開発費

製品の設計からやり直すなど、製品の大部分を作り直す大幅なバージョンアップ
※著しい改良に該当

研究開発費

その他、従来の製品マスターとは別個の新しいマスターの制作コストとみなされるような支出
※著しい改良に該当

研究開発費

操作性向上のための改良

当期製造費用
⇒無形固定資産

機能の追加

当期製造費用
⇒無形固定資産

バージョンアップでそれほど大幅ではないもの

当期製造費用
⇒無形固定資産

バグ取り費用

発生時の
売上原価

ウィルス防止等、修繕・維持・保全のための費用

発生時の
売上原価

その他、製品マスターの機能維持のための支出

発生時の
売上原価

ソフトウェアの減価償却費

発生時の
売上原価

販売用ソフトウェアの保存媒体のコスト

当期製造費用
⇒売上原価
⇒棚卸資産

製品マスターの複写にかかる経費

当期製造費用
⇒売上原価
⇒棚卸資産

販売用ソフトウェアに同封する利用マニュアルや説明書の制作費

当期製造費用
⇒売上原価
⇒棚卸資産

販売用製品のラベルや梱包のためのコスト

当期製造費用
⇒売上原価
⇒棚卸資産

販売用ソフトウェアの制作にかかった人件費

当期製造費用
⇒売上原価
⇒棚卸資産

その他販売用ソフトウェアの制作に要した費用

当期製造費用
⇒売上原価
⇒棚卸資産
次のページでは、市場販販売目的のソフトウェアの売上計上について具体的にご紹介します。