税務署から届く『相続についてのお尋ね』

【『相続についてのお尋ね』とは】
税務署がランダムに発送している調査書類
※亡くなってから6~8カ月後に送られてくる
※回答は任意だが、無視すると税務調査が入る可能性がある
※記載は税理士に依頼可能
被相続人が亡くなってから6~8カ月後に、税務署から『相続についてのお尋ね』という書類が送られてくることがあります。

この書類は、税務署が一定の基準でランダムに選択した被相続人に発送しているもので、相続税の申告を促す目的で行われています。

『相続についてのお尋ね』の発送対象は、死亡届に添付してある固定資産税の評価証明書から一定の基準で選択した対象者を、KSKシステムの登録情報からさらに絞り込んで決定しています。

KSKシステムには、被相続人の税金関係の情報や、不動産の売買履歴、不動産の賃貸情報、生命保険の満期受取情報等、税務署が把握している様々な情報が格納されています。

『相続についてのお尋ね』が届いたからと言って、相続税の脱税を疑われているわけではありませんので、ご安心ください。

ただし、『相続についてのお尋ね』の提出は任意ですが、無視するとその後に税務調査が入る可能性があるので、必ず回答しましょう。

回答項目はほとんどがご自身で記載できるものですが、一部判断が難しい項目があります。

そういったものについては、税理士に記載を依頼することも可能です。
次のページでは、相続税の税務調査の流れについて具体的にご紹介します。