社債の種類

種類 特徴

普通社債
(ストレートボンド)

一般的な社債

転換社債
(転換社債型新株予約権付
社債)
(チェンジャブルボンド)

株式に転換できる社債

新株予約権付社債
(ワラント債)

株式を行使価格で購入する
新株予約権が付与された社債

劣後債

劣後事由が起きた場合に、
元利金支払いの優先順位が低い社債

電力債

電力会社が設備投資資金を調達するために
発行する債券

※法律により一般担保が付い
 ている
普通社債とは、中長期の資金調達を目的に一般の事業会社が発行する社債のことで、満期までの間に決められた利息を支払い、償還時に元本を返済することを前提に発行されます。

普通社債は、別名、ストレートボンドとも呼ばれます。
転換社債(転換社債型新株予約権付社債)は、購入後に条件を満たせば株式に転換できる権利がついている社債です。

転換社債は、別名、チェンジャブルボンドとも呼ばれます。
新株予約権付社債は、株式を行使価格で購入する新株予約権が付与された社債です。

性質は転換社債に似ていますが、転換社債が株式に交換できる社債であるのに対して、新株予約権付社債はあくまで、株式を購入することができる権利が付いているのみであり、社債と株式を交換する権利ではないという点で、両者は異なります。

新株予約権付社債は、別名、ワラント債とも呼ばれます。
劣後債は、経営破綻などの劣後特約で定められた劣後事由が起きた場合に、支払いの優先順位が低くなる社債です。

劣後条件が付いている分、普通社債と比べて利回りは高めに設定されます。

劣後債は、利払いや額面償還などの社債の側面と、価格変動が大きいといった株式の側面があるため、債券と株式の両方の特質を持つハイブリット証券であるといえます。
電力債は、電力会社が、設備投資資金を調達するために発行する債券です。

電力債は、電気事業法に基づいて発行され、この法によって一般担保がついており、他の債権者に優先して弁済を受けられるため、元本を回収できないリスクが低いというメリットがあります。
次のページでは、社債の発行形態について具体的にご紹介します。