遊休又は一時休止の資産がある場合の追加情報

有形固定資産の各科目に含めて表示されている遊休又は一時休止の資産があり、その金額に重要性があると判断される場合は、その事実及び関連する金額を追加情報として注記しなければなりません。

この追加情報は、該当の資産が計上されている勘定科目についての説明的注記であるため、財務諸表上の当該勘定科目に記号を付記する方法やその他のこれに類似する方法により、対象の勘定科目と追加情報の注記との関連を明らかにする必要があります。
【遊休又は一時休止の資産がある場合の追加情報】

有形固定資産の各科目に含めて表示されている遊休又は一時休止の資産があり、その金額に重要性があると判断される場合、追加情報の注記が必要となる。

≪注記事項≫
⓵遊休又は一時休止の資産が含まれている旨
②関連する金額

≪追加情報の記載に関する留意事項≫
FSの該当の勘定科目に記号を付記する方法等により、対象の勘定科目と追加情報の注記との関連を要明記
(追加情報の注記について第8・9項)
下記では、遊休又は一時休止の資産がある場合の追加情報の注記について、具体例を使用してご紹介します。(参考:追加情報の注記について第9項)
前提条件
A社は製造業を営む企業であり、有形固定資産として建物を複数所有している。

・保有している建物については遊休状態にあるものも
 含めて『建物』の勘定科目で表示してる
・建物Xについては、遊休状態にある
・建物Xの期末帳簿価額は10,000千円である
・建物Xの金額に重要性があるため追加情報としての注記が
 必要であると判定された
【追加情報の注記例】
建物には、遊休状態にある建物10百万円が含まれております。
次のページでは、一般的に使用頻度の少ない特殊な科目を使用している場合の追加情報について具体的にご紹介します。