総合振込を行う場合の会計処理

【総合振込を行う場合の手続き及び会計処理】

振込内容を記載した総合振込依頼書を、期日(通常、振込指定日の4日前)までに銀行に提出。

振込指定日に、引き落とされる。

総合振込依頼書を作成した情報に基づき、当座預金勘定をマイナスする仕訳を計上。

振込手数料は、『支払手数料』等で費用計上。

≪総合振込依頼書の一般的な記載事項≫
・振込先取引銀行名
・振込先口座情報
・振込金額

≪仕訳イメージ≫
(支払手数料)XXX (当座預金)XXX
(買掛金)XXX
(未払金)XXX
総合振込を行う場合、振込内容を記載した総合振込依頼書を、期日までに銀行に提出します。

総合振込依頼書の提出期日は、通常、振込指定日の4日前です。

振込指定日になると、指定の内容が、銀行口座から引き落とされます。

振込手数料を自らが負担する場合は、同じタイミングで、振込手数料も口座から引き落とされます。

引き落とされた振込手数料は『支払手数料』等の科目で、費用として計上します。

振込依頼によって支払われた項目については、総合振込依頼書を作成した情報に基づき、正しい勘定科目で会計処理を行います。
【参考文献】
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-預金⒘総合振込の手続きを行う』株式会社清文社
下記では、総合振込を行う場合の会計処理について、具体例を使用してご紹介します。 【参考文献】
仰星監査法人(2023)『勘定科目別仕訳処理ハンドブック/Ⅰ流動資産-預金⒘総合振込の手続きを行う』株式会社清文社
前提条件
A社は、下記の内容で取引先銀行Xに総合振込依頼書を提出し、小切手を振り出した。
・振込指定日はX1年3月31日
・買掛金の支払1,000千円、未払金の支払100千円を依頼
・支払手数料は1千円である
① X1年3月31日(振込指定日)
借方 貸方
買掛金 1,000千円※1
未払金 100千円※2
支払手数料 1千円※3
当座預金 1,101千円※4
※1振込依頼した買掛金額
※2振込依頼した未払金額
※3振込手数料
※4口座から引き落とされた合計額
振込指定日に口座から引き落とされた合計額を、当座預金勘定からマイナスし、相手勘定で総合振込依頼書に記載した振込内容及び振込手数料を計上します。
次のページでは、他人振出小切手を受取り直ちに当座預金へ預け入れた場合の会計処理についてご紹介します。