普通預金から振り込む際に、振込手数料を振込側が負担する場合の会計処理

【振込手数料を振込側が負担する場合の会計処理】

■振込側
銀行から引き落とされた振込手数料は、支払手数料等で費用計上。

≪仕訳イメージ≫
(買掛金)XXX (普通預金)XXX
(支払手数料)XXX

■相手先側
入金額を支払い対象となった債権等と相殺

≪仕訳イメージ≫
(普通預金)XXX (売掛金)XXX
銀行の振込手数料は、振込時に振り込む側の口座から引き落とされます。

振込手数料の負担者は、取引契約での取り決めにより決まっています。

振込側が振込手数料を負担する場合、支払の際に銀行に引き落とされた振込手数料は、支払手数料等の勘定科目で費用計上します。

相手先側には、支払を受けるべき金額が入金されるので、全額支払い対象となった債権等と相殺します。
【参考文献】
駒井伸俊(2018)『引きやすい!必ず見つかる!勘定科目と仕訳の事典/第2章2-7CASE1取引先の口座に振り込む』
ソシム株式会社
下記では、普通預金から振り込む際に、振込手数料を振込側が負担する場合の会計処理について、具体例を使用してご紹介します。 【参考文献】
駒井伸俊(2018)『引きやすい!必ず見つかる!勘定科目と仕訳の事典/第2章2-7CASE1取引先の口座に振り込む』
ソシム株式会社
前提条件
・A社はX1年4月1日に、仕入先B社に対する買掛金
 10,000千円を、普通預金より振り込んだ
・振り込んだ際に、振込手数料10千円が引かれている
・銀行振込手数料はA社が負担する取り決めとなっている
【A社の会計処理】
① X1年4月1日(振込時)
借方 貸方
買掛金 10,000千円※1
支払手数料 10千円※2
普通預金 10,010千円※3
※1B社へ支払う買掛金額
※2振込手数料額
※3手数料も含めた振込総額
支払った買掛金をマイナスするとともに、振込手数料を支払手数料で費用計上し、支払総額を普通預金からマイナスします。
【B社の会計処理】
① X1年4月1日(入金時)
借方 貸方
普通預金 10,000千円※1 売掛金 10,000千円※1
※1入金額
入金額を売掛金と相殺します。
次のページでは、株式配当金支払通知書を受取った場合の会計処理について具体的にご紹介します。