普通預金に不明な入金があった場合の会計処理

【普通預金に不明な入金があった場合の会計処理】

一旦、仮受金に計上し、普通預金口座残高と普通預金帳簿残高を一致させる。
入金理由が分かった時点で、仮受金から振替。

≪仕訳イメージ≫
(普通預金)XXX (仮受金)XXX
普通預金に理由不明の入金があった場合は、一旦、入金額を『仮受金』等で計上し、普通預金の口座残高と帳簿残高を一致させます。

その後、調査を行い、入金理由がわかった場合は、仮受金から正しい勘定科目へ振替えます。 【参考文献】
駒井伸俊(2018)『引きやすい!必ず見つかる!勘定科目と仕訳の事典/第2章2-4CASE4不明な振込みがあった』
ソシム株式会社
下記では、普通預金に不明な入金があった場合の会計処理について、具体例を使用してご紹介します。 【参考文献】
駒井伸俊(2018)『引きやすい!必ず見つかる!勘定科目と仕訳の事典/第2章2-4CASE4不明な振込みがあった』
ソシム株式会社
前提条件
・X1年4月1日に、取引のないX社より1,000千円の振込が
 あった
・調査を行った結果、X1年4月2日に、不明入金額
 1,000千円は新規取引先からの営業保証金の
 入金である
 ことが判明した
① X1年4月1日(入金時)
借方 貸方
普通預金 1,000千円※1 仮受金 1,000千円※1
※1理由不明の入金額
入金理由がわからない金額について、仮受金に計上し、普通預金勘定残高を口座残高と一致させます。
② X1年4月2日(入金理由判明時)
借方 貸方
仮受金 1,000千円※2 預り保証金 1,000千円※2
※2営業保証金の入金額
入金理由が営業保証金であったことが判明したため、仮受金から営業保証金の勘定科目である預り保証金勘定へ振替ます。
次のページでは、普通預金から振り込む際に、振込手数料を相手先が負担する場合の会計処理について具体的にご紹介します。