Big4系監査法人の監査人って
どんな仕事?

【監査法人とは】

会計監査証明業務を主たる業務とする法人。一部会計アドバイザリーなども行っている。

≪Big4系監査法人一覧≫
・有限責任あずさ監査法人
・EY新日本有限責任監査法人
・有限責任監査法人トーマツ
・PwCあらた有限責任監査法人

≪監査人の業務例≫
・監査計画の策定
・訪問日程の調整
・出張手配
・訪問の準備
・帳簿のチェック
・残高確認書
・ヒアリング
・内部統制の評価
・監査調書の作成
・書類の整理
・レビュー対応
監査法人とは、会計監査証明業務を主たる業務とする法人で、5名以上の公認会計士が共同で設立します。

日本の公認会計士や公認会計士合格者のほかに、USCPAホルダーや、IT専門家、監査アシスタント等が勤務しています。

会計監査は、企業が作成した財務諸表が、法令や会計基準に則って適切に作成されているかチェックする仕事です。

独立の第三者である監査法人がチェックすることにより、株主や債権者等の企業の利害関係者を、会社の不正のリスクから守ります。

また、監査法人では会計監査業務の他にも、一部、会計アドバイザリー業務なども行っており、専門の部署があるケースもあります。
監査法人の監査人の仕事は、その職責によっても異なりますが、監査計画の策定、クライアントへの訪問日程の調整、出張手配、訪問の準備から始まり、実際にクライアントに赴いた際には、帳簿のチェック、残高確認書、ヒアリングによる状況確認、内部統制の評価、監査調書の作成、書類の整理等に加えて、社内及び協会のレビュー対応などがあります。

上記の内、事務的な手続きについては、監査アシスタントがいる場合、アシスタントが対応するようです。
監査法人での仕事は、決算期から2か月ほどが繁忙期になります。

日系企業の多くは、3月決算に集中しているため、3月の少し前から5月までの期間においては、連日の深夜残業や終日出勤といったハードワークを覚悟しなければなりません。

その反面、閑散期には長期連休が取りやすく、2週間以上休みを取って海外旅行に行く人も珍しくありません。
監査法人のクライアントの規模は、その監査法人の規模によって異なります。

Big4系監査法人と呼ばれる、有限責任あずさ監査法人、EY新日本有限責任監査法人、有限責任監査法人トーマツ、PwCあらた有限責任監査法人のクライアントは、日系大手企業、外資系大手企業、大手金融、パブリックセクター等、ブランド力が高く、かなりの大規模の取引先がほとんどです。

そのため、配属されるクライアントによっては、監査業務の一部のみしか関与できないといったこともあるようです。

ただし、担当するクライアントは1社のみといったことは稀で、上場企業の子会社など、比較的小規模の会社を同時に担当する機会もあるため、業務が偏ってしまう心配はありません。

監査法人自体の規模が多いいこともあり、リモートワークやフレックス、産休育休、有給休暇等の福利厚生も整っており、その点においては、働きやすい職場であるといえます。

希望すれば、英語を使う業務や、出向、アドバイザリーへの移動等の機会も与えられるため、比較的多くのキャリアの機会に恵まれています。
Big4系監査法人の監査人の収入水準は、会社によって異なりますが、一般的には担う役職の違いにより、下記のような報酬レンジとなっています。
【Big4系監査法人の監査人の年収水準】
役職 年収レンジ

スタッフ

450~800万円

シニアスタッフ

700~1,050万円

マネージャー

900~1,250万円

シニアマネージャー

1,150~1,800万円

パートナー

1,400~3,000万円

理事長

1,800~4,000万円
次のページでは準大手・中小監査法人の監査人の仕事についてご紹介します。