満期保有目的の債権に分類される公社債の期末評価の会計処理

【満期保有目的の債権の期末評価】

BS価額:取得価額or償却原価

評価差額:発生しない
満期保有目的の債権については、取得原価をもって貸借対照表価額とし、期末における時価評価は行いません。

ただし、債券を債券金額より低い価額又は高い価額で取得した場合において、取得価額と債券金額との差額の性格が金利の調整と認められるときは、償却原価法に基づいて算定された価額(償却原価)をもって貸借対照表価額としなければならなりません。

満期保有目的の債権は、約定利息及び元本の受取を目的として保有するものであり、満期までの価格変動リスクを認める必要が無いという理由から、このような会計処理が採用されています。 【根拠資料】
企業会計基準第10号金融商品に関する会計基準第16・71項
会計制度委員会報告第14号金融商品会計に関する実務指針第70項
次のページでは、満期保有目的の債権に分類される公社債の売却時の会計処理について具体的にご紹介します。